<Header>
<Author: 白居易>
<Title: 賣炭翁>
<Format: 古詩>
<Year: 1964>
<BookName: 漢詩大系  白樂天>
<Translator: 田中克己>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 賣炭翁>
<BookPage: 93-95>
<UsedPage: 3>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
賣炭翁，
伐薪燒炭南山中。
滿面塵灰煙火色，
兩鬢蒼蒼十指黑。
賣炭得錢何所營？
身上衣裳口中食。
可憐身上衣正單，
心憂炭賤願天寒。
夜來城外一尺雪，
曉駕炭車輾冰轍。
牛困人饑日已高，
市南門外泥中歇。
翩翩兩騎來是誰？
黃衣使者白衫兒。
手把文書口稱敕，
回車叱牛牽向北。
一車炭，
千余斤，
官使驅將惜不得。
半匹紅紗一丈綾，
系向牛頭充炭直。
<End Poem>
<Translation>
炭を売るじいさんがいて 終南山で木を伐って炭を焼く。顔じゅう塵や灰にまみれてすすいろをして 左右のびんはごましおになり指は十本ともまっ黒だ。炭を売ってかねもうけして何にするかといえば 身につける衣裳と食べものを買うだけだ。気の毒にもからだにはヒトエモノを着ているくせに 内心では炭の値が安いのでもっと寒くなれと考えている。昨夜から長安城外では雪が一尺もつもったので 明けがたに炭の車を出して氷の上をギーギー音をたててやって来た。牛が疲れ自分も腹がへったし日も高くのぼったので 市場の南門のはずれの泥の中で休憩した。勢いよくかけて来た二人の騎士は誰か 黄衣をつけた天子の使者と白いネリギヌの若者だ。手には書き附けをもち口では天子の命令だといって 車の方向をかえ牛をおいたてて北にむけてひっぱらせる。この車一台の炭の重さは千何斤だが 宮中の使者がおいたてるので惜しいともいえない。モミの絹半とアヤ一丈とが 牛の頭にぶらさげられて炭の代価になった。
<End Translation>
<Formatted Translation>
炭を売るじいさんがいて 
終南山で木を伐って炭を焼く。
顔じゅう塵や灰にまみれてすすいろをして 
左右のびんはごましおになり指は十本ともまっ黒だ。
炭を売ってかねもうけして何にするかといえば 
身につける衣裳と食べものを買うだけだ。
気の毒にもからだにはヒトエモノを着ているくせに 
内心では炭の値が安いのでもっと寒くなれと考えている。
昨夜から長安城外では雪が一尺もつもったので 
明けがたに炭の車を出して氷の上をギーギー音をたててやって来た。
牛が疲れ自分も腹がへったし日も高くのぼったので 
市場の南門のはずれの泥の中で休憩した。
勢いよくかけて来た二人の騎士は誰か 
黄衣をつけた天子の使者と白いネリギヌの若者だ。
手には書き附けをもち口では天子の命令だといって 
車の方向をかえ牛をおいたてて北にむけてひっぱらせる。
この車一台の炭の重さは千何斤だが 
宮中の使者がおいたてるので惜しいともいえない。
モミの絹半とアヤ一丈とが 
牛の頭にぶらさげられて炭の代価になった。
<End Formatted Translation>